介護職が仕事にやりがいを感じながら続けていくための心がけと行動

介護職は厳しい就業環境になりがちだ。それだけに仕事そのものに対してやりがいを感じられない環境では長く続けるのは難しいだろう。そんな介護の仕事のやりがいは長期的なものと短期的なものの2種類に分けることができる。長期的なものとはキャリアパスなどの将来的な目標設定、つまり自分が介護の世界で何をやりたいのか、どんな介護職になりたいのかを設定することだ。

また、職場で尊敬する人を見つけるのも長期的なやりがいを得るためのよい方法だ。「この人のようになりたい」「この人を見習って仕事を続けていれば介護職として成長できる」といった環境が仕事への意欲ややりがいをもたらしてくれるだろう。

一方短期的なやりがいとは、利用者やその家族から感謝の言葉をもらったり、介護の仕事がうまくできた、あるいは他のスタッフや施設との協力関係がうまくできた日常の仕事で味わう達成感や満足感のことだ。簡単に言えば「介護の仕事をやっててよかった」と味わえる機会が多ければ多いほどやりがいを感じることができるわけだ。

短期的なやりがいの魅力はそれを味わうたびにモチベーションをアップデートできることにある。長期的なやりがいだけでは厳しい就業環境が続く中で維持するのが難しくなってしまう。将来的な目標設定を描きつつ、日常生活の中でやりがいを感じられるような環境を実感することが重要になってくる。そのためにも思いやりの心を持ってサービスを提供すること、積極的に他のスタッフと協力関係を築いていくといった前向きな行動が求められるだろう。